kimono fitter aco

Friday, April 14, 2006

和装の美学

前回に続いて、気分がちょっと着物づいているので
着付師らしいお話続けます:-P

袴のお見立てで大学などに行くと
着物を全く知らないかつてのacoのような学生に出会います。

彼らに、レンタルできる物、持参して欲しい物、当日の注意点等々・・・
丁寧に、伝えるのですが
つくづく普段のファッション(洋装)と和装の美学が違うことを実感します。

もちろん、共通するものも沢山あるのですが、
正反対だったりするものもあります。

美しいとされる体型などは
正反対の美学の一つではないかと思います。
洋装の補正下着をつけて着物を着ると
大変不恰好になってしまいます。
つまりは
『寸胴』と言われて嫌われる体型が和装では美しかったりします。

でも、意外に思われるかもしれませんが
和装はボディコンなのです。
『寸胴』だからと
ただズドーンと着れば良いというものではありません。
ピチッと決めなければいけないポイントを抑える必要はあるのです。

それから時々、我流で着付をする方の落とし穴・・・
「細いから・・・」やたらとお腹周りに
タオルやら
伊達締めやら
はたまたacoがびっくりした中では
“バスタオル”まで
ぐるぐる巻いちゃう方が居られますが

お勧めできません(ーー;)

細くても『太く』する必要はないのです。
ただ、いわゆる「デコルテ」ラインヒップの上の凹み
補整がきちんとされていれば
細くても、と言うか
『細くて』美しい着物姿が完成します。
ご自分で、お着物を着られる際にはぜひご参考までに…

ただ、お値段のはる服、『着物』その物の美だけではなくて
洋装と変わらぬお着物の“着方”の『美学』
知って欲しいな~とacoは願っています。

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2 Comments:

  • At 4/15/2006 7:00 AM , Anonymous Anonymous said...

    男性の立場からすると、和装の美学とは、後ろ姿ですね。着物の帯締めの美しさは、他の民族衣装にはない、後ろ姿の美を表現しているような気がします。
    カメラを持っている場合、必ず後ろ姿、さらに見返り美人ポーズをしていただいて撮影して差し上げるようにしています。これは、私のアマチュア・カメラマン時代(デジカメになってからやめた)の美学と言えるかもしれません。
    結婚式の写真を頼まれた時でも、新婦さんのウェディングドレスの撮影の際は、必ず後ろ姿をフィルムに納めました。しなやかに後方にまで伸びていくロングスカートの裾の丈。これもまた、後ろ姿の美学だと感じてしまいます。

     
  • At 4/15/2006 10:51 PM , Blogger aco said...

    後姿の美学ですか…そうかもしれませんね。

     

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